
子どもが1歳になると、離乳食から幼児食へ移行するタイミングです。
この時期は、たくさんの食べ物を体験し、いろいろな味を覚えていく大切な時期です。しかし、食べ物で遊んだり、好き嫌いが多くなったりと、子どもの食事に関する悩みをお持ちの方もいるでしょう。
そこで、おすすめなのが「食育」です。食育を通じ食事の楽しさや大切さを学ぶことで、食の幅が広がり、食事の姿勢やマナーも自然に身につくようになります。
今回は、北海道旭川市豊岡にある小規模保育園「ふたばの庭」が、1歳からの食育に関する情報をお届けします。親子で楽しめる食育のアイデアや、注意すべきポイントについても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
1歳児からの食育が大切な理由

1歳からの食育は、子どもが食に興味を持ち、健康的な食習慣を身につけるために大切な教育です。食育では、単に栄養バランスを学ぶだけではなく、食材の選び方、調理方法、食文化、食の安全性、マナーなど、食に関する知識を深めることを目的としています。
マナーやルールだけを子どもに厳しく教えてしまうと、食事を楽しめなくなる恐れがあります。食育を通して楽しく学ぶことで、食事の姿勢やマナーが自然に身につくのです。
食育とは?
食育とは、健康的な食生活を身につけるために、食に関する知識や習慣を学ぶ教育のことを指します。例えば、親子で一緒に料理を楽しんだり、旬の食材を使ったメニューについて会話したりするのも食育の一環です。
一般的に、食育は1歳〜3歳の間に始めるのが理想的といわれています。その背景には、近年、偏った栄養摂取や食生活の乱れ、隠れ肥満や痩身傾向など、子どもの健康問題が懸念されていることがあげられます。
こうした問題を解決するために、保育園や幼稚園、小学校などの教育機関でも食育が取り入れられています。
食育は、幼少期に限らず、一生を通じて重要なものです。成長段階に応じた適切な食事の知識を身につけることで、生活習慣病の予防や健康的な体づくりにつながります。
1歳児の食育が成長・発達に与える影響
1歳児は離乳食から幼児食へ移行し、さまざまな食べ物を食べられるようになる時期です。必要な栄養を、ほぼ食事から摂取できるようになります。この時期に食育を始めると、子どもの食の幅が広がり、好き嫌いの少ない食習慣が身につきます。
また、1歳になると周囲への興味や関心が高まり、「自分でやってみたい」という自我も芽生えます。その好奇心や自立心を生かし、親子での食事作りなど食材に触れる時間を増やすと、自然に食への興味が深まるでしょう。
さらに、食材の色や形、感触、口に入れた時のシャキシャキやパリッとした歯応えなどは、子どもの視覚・触覚・嗅覚・聴覚・味覚を刺激します。食育を通じて、五感を刺激することで、体だけでなく心や脳の健やかな発達につながります。
1歳児と楽しむ食育①:絵本を活用する

1歳からの食育を楽しむ際は、まず絵本を活用するのがおすすめです。野菜や果物をテーマにした絵本を読み聞かせたり、親子で食材について会話したりすることで、子どもが食材に興味を持ちやすくなります。
楽しみ方
食材がテーマの絵本を用意し、「この野菜はなーんだ?」と食材を当てるクイズをしたり、「これは何色?どんな形をしている?」などと問いかけたりしながら、親子で食材について会話します。
また、絵本に登場した食材に実際に触れてみるのもおすすめです。色や形、手触り、匂いなどを感じることで五感が刺激され、子どもの脳の発達を促します。
1歳児と楽しむ食育②:一緒に料理の準備を楽しむ

親子で料理の準備や片付けを体験するのも、食育の一環です。食事を作る楽しさを味わえるだけでなく、配膳のマナーや片付けの習慣も身につきます。ママにとっても、子どもが料理を手伝ってくれると助かりますよね。まずは、簡単なお手伝いからお願いしてみましょう。
とうもろこしの皮むき
とうもろこしの皮むきは、家庭でも簡単にできる食育のひとつです。ヒゲがついていたり、皮をむくといつもの黄色いとうもろこしに変化したりと、子どもの好奇心を刺激します。また、指を使うため、手指の発達を促す効果も期待できます。
とうもろこしの皮むきの楽しみ方
- とうもろこしの皮やヒゲの感触を楽しむ
- とうもろこしの粒を一緒に数えてみる
- 「どんな匂いがする?」「何色かな?」など、とうもろこしについて会話する
サツマイモをつぶす
サツマイモをつぶす作業は、手先の感覚を養うのにぴったりです。ジッパー付きの袋に蒸したサツマイモを入れ、つぶしたり、たたいたり、丸めたりして、思う存分触れさせてみましょう。
つぶしたサツマイモは、牛乳を混ぜて棒状にし、きな粉をふりかけると美味しいおやつになります。手づかみで食べられるうえ、サツマイモの素朴な甘みを楽しめるのでおすすめです。
サツマイモをつぶす楽しみ方
- まずは、サツマイモの形、手触り、匂いを楽しむ
- サツマイモは皮をむいてから蒸かし、触れる温度に冷ます
- サツマイモをジッパー付きの保存袋に入れ、つぶす
※固くて上手くつぶせない場合は、サポートしてあげましょう。
やさいの型抜き
やさいの型抜きは、野菜が苦手な子どもにおすすめの食育です。型抜きした野菜をスープやカレーに入れると、「食べてみようかな?」と思ってもらえるかもしれません。少しでも苦手な食材を食べられたら、思いっきり褒めてあげましょう。
やさいの型抜きにおすすめの食材
- にんじん
- 大根
- サツマイモ
- ジャガイモ
- カボチャ
- ハム
- チーズ
- はんぺん など
ポイント
子どもが上手に型抜きできるように、道具や食材をしっかり選ぶことが大切です。例えば、ハートや花、星などの簡単な形の型抜きなら、プラスチック製のものを選ぶと安全に使えます。
また、根菜などの固い野菜は、あらかじめ柔らかめに煮たり、電子レンジで加熱したりすると、子どもの力でも型抜きしやすくなります。
1歳児と楽しむ食育③:一緒にクッキングを楽しむ

一緒にクッキングを楽しむと、食への関心を高められるほか、親子のコミュニケーションを深める貴重な時間にもなります。さらに、食材の選び方や調理の方法など、新しい気づきも得られるでしょう。
また、自分で作ったものを「美味しい」と感じ、さまざまな食材に挑戦しようという興味も深められます。以下では、1歳児と一緒に取り組めるクッキングを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
ふりかけづくり
簡単に親子で楽しめるクッキングにおすすめなのが、ふりかけづくりです。好きな具材を好きな分量で袋に入れ、シャカシャカ振るだけで、美味しいふりかけが簡単に作れます。
さらに、ごまをすり鉢ですると、ぷちぷちとした感触を楽しんだり、ごまの香ばしい香りを感じたりと、五感をたくさん刺激できます。
材料
- ごま
- 青のり
- しおこんぶ
- かつおぶし
- しらす など
用意するもの
- すり鉢・すりこぎ棒
- 食品用ポリ袋やジッパー付きの保存袋
楽しみ方
- ごまをすり鉢でする
- 袋に好きな具材を入れてシャカシャカ振る
- ご飯のうえにかけて食べる
いちごジャムづくり
ジャムづくりは、いちごの感触や香り、味をたっぷりと楽しめます。いちごのヘタを取る、つぶすと赤い果汁があふれるなど、子どもにとって新たな発見があるでしょう。
つぶしたいちごは、砂糖を入れて煮詰めてジャムにします。スプーンの練習がわりに、スプーンを使う工程は子どもにお願いするのがおすすめです。出来上がったら、パンにぬったり、ヨーグルトに入れたりすると、子どもも喜んで食べてくれますよ。
材料
- いちご(ヘタ付きのもの)
- 砂糖
用意するもの
- ジッパー付き保存袋
- 小さめの鍋
- スプーン など
楽しみ方
- いちごのヘタをとる
- 保存袋にイチゴを入れて、手でつぶす
- つぶしたいちごに砂糖を入れて混ぜる
- 鍋に入れて、とろみがつくまで弱火で煮詰める(※大人が対応)
- パンに塗ってサンドイッチにしたり、ヨーグルトに混ぜたりしながら味わう
1歳児の食育を楽しむための注意点
1歳児の食育を楽しむためにも、以下のポイントに注意しましょう。
- 楽しく食べることを最優先にする
- 食べムラや好き嫌いに寛容になる
- 子どものペースや成長に合わせる
- 「毎食手作り」にこだわらない
1歳児の食育では、「食事は楽しい」と感じてもらうことが重要です。子どもに好き嫌いや食事のマナーを厳しく指導しすぎると、食事に対して苦手意識を持ってしまうかもしれません。
また、家事や育児で忙しい毎日のなかで、「栄養バランスの良い食事を必ず用意しなければならない」「市販のものは避けるべき」といった考えにとらわれすぎると、親の負担が増えてしまいます。そのため、無理をせず、家庭でできる範囲で食育に取り組むことが大切です。
まとめ
本記事では、1歳からの食育について紹介しました。
1歳からの食育は、健康的な食習慣や食への興味を育むために重要です。食育は、食材に触れたり、料理を一緒に楽しんだりと、子どもの五感を刺激し脳の発達を促す効果も期待できます。絵本や簡単なクッキングを通じて、食事の楽しさを伝えましょう。
「ふたばの庭」は、北海道旭川市豊岡にある小規模保育園です。私たちの強みは、第2の家のような感覚で子どもたちに安心感を提供できる環境や関わりがあることです。
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