
肌寒くなり、色鮮やかな葉っぱが舞い落ちる季節。「落ち葉遊び」は、0歳児の赤ちゃんにもおすすめの自然遊びです。今回は、北海道旭川市豊岡にある小規模保育園「ふたばの庭」の保育士が、0歳児が安全に楽しめる落ち葉遊びのメリットや注意点、月齢別のアイデアを紹介します。落ち葉遊びを通して、秋の自然を親子で満喫しましょう。
目次
0歳児でもできる!落ち葉遊びのメリットとは

落ち葉遊びには、赤ちゃんの成長を支えるたくさんの良い効果があります。ここでは、0歳児が落ち葉遊びを通して、どのような力を育めるのかを紹介します。
五感を育てる自然のふれあい
落ち葉遊びの大きなメリットのひとつは、赤ちゃんの五感を豊かに刺激できることです。
落ち葉にふれると「カサカサ」という音が聞こえたり、木の香りがふわっと漂ったりします。触る・聞く・見るといった体験が重なることで、赤ちゃんはさまざまな感覚を養えるでしょう。
また、自然の葉のように形や硬さが異なる素材にふれることで、「これはどんなものだろう」と感じる力を育めます。
季節によって色合いが変わる自然の変化に気づけるのも、落ち葉遊びならではの魅力です。
親子のふれあい時間が深まる
落ち葉遊びは、親子のふれあいを自然に深められる遊びでもあります。
外の空気を感じながら、赤ちゃんと一緒に落ち葉を拾い、スキンシップを楽しむ時間は、温かなひとときになるでしょう。
さらに、親自身も外で自然にふれ、赤ちゃんと一緒に笑ったり、秋の季節を感じたりすることで、穏やかな気持ちで過ごせそうです。
落ち葉遊びは特別な道具がいらず、散歩のついでに取り入れやすいため、親子のふれあいの機会を増やす時間になります。
季節の記憶を残すきっかけに
落ち葉遊びは、赤ちゃんに季節を感じてもらうきっかけになるでしょう。
色づいた葉っぱを拾ったり、風に舞う葉を見たりすることで、「秋」という季節の変化を感じられます。
また、写真を撮ったり、落ち葉を持ち帰って観察したりすることで、後から見返して季節を思い出すこともできます。
落ち葉遊びを通して、赤ちゃんは自然の変化や色彩の違いに気づき、季節の記憶としても刻まれていくでしょう。
安心して遊ぶために|0歳児の落ち葉遊びで気をつけたいこと

落ち葉遊びは楽しいものですが、0歳児が安全に楽しむためには、いくつかのポイントに気をつけることが大切です。
ここからは、遊び方の注意点を詳しく見ていきましょう。
落ち葉の選び方と事前チェックポイント
落ち葉で遊ぶ前には、赤ちゃんが安全に楽しめるように、少し準備をしておくことが大切です。
遊ぶ前にチェックしておきたいポイントは以下のとおりです。
- 赤ちゃんがふれる範囲の落ち葉は、汚れや湿り具合を確認する
- 枝や小石、トゲなどが混ざっていないかチェックする
- 腐った葉やカビのついた葉は避ける
- 柔らかく丸い葉を中心に選ぶ
赤ちゃんが安心して落ち葉遊びを楽しめるように、事前にチェックしておくとよいですね。
遊びの前後にやっておきたいこと
落ち葉遊びをより楽しむためには、遊ぶ前後にやっておきたいポイントを見ていきましょう。
- レジャーシートや防水シートを敷いて、手足や服の汚れを防ぐ
- 赤ちゃんの服装や帽子など、気温に合わせて準備する
- 周囲の安全を確認する
- 手や足をきれいに洗う
- 服の汚れを軽く落として着替えさせる
- 遊んだ場所のゴミや落ち葉を片付ける
このように遊ぶ前後に準備やケアをすることで、赤ちゃんが安心して楽しめる環境を整えられるでしょう。
誤飲・アレルギー・虫刺されへの配慮
0歳児は、何でも口に入れて確かめる時期です。
落ち葉を触るときは、赤ちゃんが口に入れないよう注意が必要でしょう。
小さな葉や枝、土も誤飲の原因になることがあるため、安全に遊べるように見守ることが大切です。
また、肌が敏感な赤ちゃんは、かぶれやすいことがあります。
長袖やレギンスで肌を守り、必要に応じて、肌の露出を減らして遊びましょう。
なお、葉っぱの下や茂みには小さな虫がいることがあります。虫除けスプレーや長袖での対策を取り、赤ちゃんの肌を守りましょう。
服装と持ち物の目安
落ち葉遊びでは、赤ちゃんが快適に遊べる服装と、必要な持ち物を準備しておくことが大切です。
体温調整や安全を考えて、服装や持ち物を工夫しましょう。
- 動きやすく汚れても良い服
- 帽子
- カーディガンやジャケット
- 手拭きタオルやおしりふき
- 着替え一式
- 飲み物
準備を整えておくことで、親子で安心して落ち葉遊びを楽しめるでしょう。
外遊びの時間帯と場所選び
赤ちゃんが落ち葉遊びを楽しむには、時間帯と場所選びも大切です。
午前中や昼寝後など、機嫌がよく活動しやすい時間帯に外に出ると、集中して遊びやすくなるでしょう。
遊ぶ場所は、安全に見守れる公園や広場がおすすめです。車や自転車の通行が少なく、周囲の環境が穏やかな場所を選ぶと安心です。
また、落ち葉がたくさんある場所を選ぶと、赤ちゃんが手で触ったり、音を楽しんだりする機会が増え、五感を刺激する遊びにもなります。
赤ちゃんの様子を見ながら無理なく遊ぶコツ
落ち葉遊びでは、赤ちゃんの体調や機嫌に合わせて遊ぶことが大切です。
泣いたりぐずったりする様子が見えたら、休憩を取りましょう。
遊ぶ時間は短くても大丈夫です。赤ちゃんが集中して楽しめる範囲で、少しずつ慣れていくことがポイントです。
無理をせず、赤ちゃんのペースに合わせた遊びを意識しましょう。
月齢別|0歳児が楽しめる落ち葉遊びアイデア
続いて、月齢ごとに0歳児が楽しめる落ち葉遊びを紹介します。
ねんね期(〜6ヶ月)
- 落ち葉の感触を楽しむ
抱っこしながら赤ちゃんと落ち葉にふれ、カサカサという音や葉っぱの柔らかさを感じられる遊びを楽しみましょう。
落ち葉を手のひらの上で軽く動かしたり、声をかけながら一緒に触ったりすると、赤ちゃんも興味を持ちやすく、五感を刺激しながら親子のスキンシップの時間になります。
- 落ち葉の色や形を楽しむ
抱っこや寝かせた状態で、色とりどりの落ち葉を見せます。
赤や黄色、丸い葉や細長い葉など、違いをじっと見たり、目で追ったりしてくれるでしょう。
「これは黄色の落ち葉だよ」などと話し、赤ちゃんとのコミュニケーションも楽しみ、視覚の発達をサポートにつなげましょう。
おすわり期(6〜8ヶ月)
- 落ち葉キャッチ遊び
赤ちゃんが座った状態で、手の届く範囲に上から落ち葉を落とし、手でつかんでふれる遊びです。
握ったり、ひらひら落ちる葉を手で追ったりすることで、手指の運動や集中力を育むことができるでしょう。
一度親が見本を見せると、赤ちゃんも真似しやすいかもしれません。落ち葉をキャッチする動作を楽しんでもらいましょう。
- ビニール袋と落ち葉で音を楽しむ遊び
ビニール袋に落ち葉を入れて、カサカサという音を楽しむ遊びです。
葉っぱが動くたびに変わる音に気づくことで、赤ちゃんの聴覚が刺激されるでしょう。
親も一緒に袋を軽く動かしたり音を出したりして、落ち葉の音に耳を傾けてみてくださいね。
はいはい期〜つかまり立ち期(9〜12ヶ月)
- 落ち葉の探索遊び
レジャーシートの上に落ち葉を置き、はいはいで落ち葉の間を進んだり、手でふれたりしながら遊びます。
落ち葉を踏んだりさわったりすることで、足や手の感覚を育めるでしょう。
落ち葉の感触や動きを自分で確かめながら、好奇心いっぱいに遊びを楽しめそうですね。
- 葉っぱの集めっこ遊び
散らばった落ち葉を集めて山にしたり、かごに入れたりして遊びます。
拾って集める動作で手先の感覚や集中力を育み、遊びの中で赤ちゃんが自分で動く面白さを味わえるでしょう。
集めた落ち葉で音を出したり、軽く投げて動きを楽しんだりすることもできます。
室内でもできる!落ち葉遊びのアレンジ方法
落ち葉遊びを雨や寒さで外に出られない日でも楽しむ方法があります。ここでは、室内でもできる遊びのアイデアを3つ紹介します。
落ち葉ハイタッチ遊び
親が手に落ち葉を1枚持ち、子どもが手でふれるようにハイタッチします。パリパリした感触と一緒に、親子のやり取りやリズム遊びを楽しめます。
「1・2・3パチン」とリズムをつけると、聴覚と運動感覚を刺激できるでしょう。
落ち葉スライド
落ち葉を少し傾けた段ボールやトレイの上に置き、指先で滑らせて遊びましょう。葉が滑る様子を見たり触ったりすることで、手先を器用に動かす動作を楽しめます。
落ち葉で変身遊び
親が画用紙や段ボールで簡単な動物のお面を作り、落ち葉をたてがみや耳、しっぽのように貼り付けます。たとえば、ライオンなら葉をたてがみに、うさぎなら葉を耳に見立ててみましょう。
完成したお面を使って「いないいないばあ」をしたり、お面を触ってもらったりして遊ぶと盛り上がりそうです。
まとめ
落ち葉遊びは、0歳児でも五感や手先の発達を安全に楽しめるものです。色や形、感触、音を感じながら遊ぶことで、秋の季節も感じられるでしょう。
また、安全に遊ぶために落ち葉に虫や石がついていないかなどをチェックして、赤ちゃんの体調や機嫌に合わせて無理なく楽しむことが大切です。
室内ではハイタッチやスライド、お面遊びなどにアレンジしてみてくださいね。
落ち葉遊びを通して、季節の自然を感じながら親子で素敵な時間を過ごしましょう。
「ふたばの庭」は、北海道旭川市豊岡にある小規模保育園です。私たちの強みは、第2の家のような感覚で子どもたちに安心感を提供できる環境や関わりがあることです。
発達に合わせた遊び込めるこだわりの園庭が自慢です。保育園見学も受け付けているので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。
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