
0歳児との公園デビューは、いつから始めればよいのか迷う方も多いかもしれません。初めての公園遊びに向けて準備することや楽しい過ごし方について確認してみましょう。
今回は、北海道旭川市豊岡にある小規模保育園「ふたばの庭」の保育士が、0歳児の公園遊びに向けて事前に用意すること、おすすめの遊び、安全に過ごすための工夫などを解説します。赤ちゃんとの公園デビューに向けて、参考にしてみてくださいね。
目次
0歳児はいつから公園に行ってもいい?
出産後、しばらくたつと「そろそろ赤ちゃんといっしょに公園に出かけたい」と考える方もいるでしょう。
自然の中で過ごす時間は、赤ちゃんの五感を刺激し、発達を促す素敵な時間になります。
風に揺れる木の葉の音や光が差し込む温かな空気など、周囲の自然環境を感じることができそうです。
ただ、いつ頃が公園デビューのベストタイミングなのか気になりますよね。
公園デビュー時期について、3パターンに分けて紹介します。
生後3カ月頃(ねんね時期)
一般的には、生後3カ月から赤ちゃんと一緒に公園に出かけることができるといわれています。
生後3カ月頃は安定した姿勢で抱っこができたり、ベビーカーを使って移動しやすくなったりする時期でしょう。
ただ、赤ちゃんの発達具合には個人差があるため、必ずしも生後3カ月で公園デビューする必要はありません。あくまでも目安として、赤ちゃんの様子に合わせたタイミングで公園に出かけるとよいですね。
8カ月頃(ハイハイ時期)
8カ月頃になると、腰が据わりハイハイができるようになる赤ちゃんも多いでしょう。
周りの音や人、自然に興味を持ち始める頃といわれており、公園デビューにもよいタイミングかもしれません。
なかにはベビーカーでお散歩するよりも「ハイハイしたい」「お座りしたい」という気持ちが芽生える子もいるでしょう。
公園でレジャーシートを敷いて遊ぶ際は、小さな石などを口に入れてしまわないように、安全に配慮することが大切です。
1歳前後(歩行時期)
つかまり立ちやよちよち歩きが始まる1歳前後は行動範囲が広がり、本格的に公園デビューを迎えるご家庭も多いかもしれません。
歩き始めたばかりの頃は転びやすく、足元も不安定なので、芝生がある広場や段差の少ない場所を選ぶと、安心して公園デビューを楽しめそうです。
3パータンに分けて紹介しましたが、赤ちゃんの公園デビューの時期は特に決まりはありません。
赤ちゃんの様子を見ながら無理なく出かけられるタイミングを選び、公園デビューを楽しめるとよいですね。
0歳児の公園デビュー前のチェックポイント

赤ちゃんとの初めての公園デビューは、楽しみでもあり少し緊張する方もいるかもしれません。
公園デビュー前には、以下のようなチェックポイントを確認するとよいでしょう。
- 赤ちゃんと一緒に過ごしやすい公園か
- 天気や気候が不安定ではないか
- 外出に適した気温か
- 赤ちゃんの機嫌がよいか
赤ちゃんがあまり機嫌がよくない場合は、無理をせずに外出は控えましょう。
また、赤ちゃんの免疫力はまだ未発達なため、人が多い場所や混雑した時間帯は避けるとよさそうです。静かな時間帯を選ぶことで、よりリラックスした状況で、公園デビューができるでしょう。
事前に日陰になる部分が多い公園なのかやベンチの位置などもチェックしておくと、安心ですね。
赤ちゃんと過ごす時間がより快適で安全なものになるよう、下調べをしてから出かけるようにしましょう。
初めての公園で準備すべきこと【持ち物・服装】
初めて赤ちゃんと公園に出かける際は、どのような準備をすればよいのか迷ってしまうこともありますよね。
事前に持ち物や服装をしっかりと確認しておくことで、現地で慌てることなく、リラックスして楽しい時間を過ごすことができるでしょう。
より快適で安全に公園デビューを楽しめるよう、しっかり準備を整えることがポイントです。
まずは、赤ちゃんが快適に過ごせるための持ち物リストをチェックしてみましょう。
赤ちゃん用の持ち物リスト(オムツ・着替え・授乳)
赤ちゃんとの外出時に必要なアイテムをまとめました。
- おむつ
- おしりふき
- 着替え(上下セットで1〜2組)
- 授乳ケープ
- 哺乳瓶
- 粉ミルクまたは液体ミルク
- 湯冷ましや調乳用のお湯
- 離乳食またはおやつ(月齢に合わせて用意)
- ビニール袋(使用済みおむつや汚れ物用・ゴミ袋用)
- ハンドタオルまたはガーゼ
- 応急処置セット
- お気に入りのおもちゃ
- 公園用の遊び道具
- 敷物
事前に必要な持ち物をあらかじめしっかり揃えておけば、出先で慌てることなく、赤ちゃんとの時間をゆったり楽しめるでしょう。
赤ちゃんが安心できるおもちゃやお気に入りのタオルなども忘れずに持っておくと、より快適な外出になりそうです。
日差し対策・虫対策グッズ
安全に赤ちゃんと過ごすために、外出前に日差しや虫対策グッズを用意しておくことが大切です。
以下のようなグッズを持ち歩くと安心して過ごすことができそうです。
- 赤ちゃん用の日焼け止め
- つばが広めの帽子
- ベビーカー用日除けシート
- 虫除けスプレー
- 虫刺され防止のクリーム
日焼けを防ぐためには「保湿」→「日焼け止め」→「虫よけ」の順番で肌のケアするとよいといわれています。外の刺激から赤ちゃんの肌を守ることができるように、配慮するとよいですね。
また、抱っこ紐を使用して赤ちゃんと外出する方の中には、日傘の使用を考えることもあるかもしれません。
しかし、日傘の先端が赤ちゃんの顔にあたり、ケガをしてしまう恐れがあるため、なるべく使用を控えるとよさそうです。
公園デビューのママ・パパの服装
赤ちゃんと公園に出かける際は、ママやパパの服装も重要なポイントです。
公園では長時間歩いたり抱っこしたりすることが多いため、動きやすい服装を身に着けるとよいでしょう。
ストレッチの効いた素材や着心地のよい服を選ぶことで、赤ちゃんとの時間を快適に過ごすことができそうですね。
また、軽い羽織り物や帽子を用意し、日差し対策をしましょう。急な気温変化に対応できるように調整しやすい服を選ぶと、より安心して外出できますね。
0歳児との公園での過ごし方とおすすめの遊び

初めて赤ちゃんと一緒に公園へ出かける時は、「どんなふうに過ごせばいいのか分からない」と感じることもあるかもしれません。
公園での過ごし方や遊びのヒントをご紹介します。
ベビーカーでお散歩するだけでもOK
公園内をベビーカーでお散歩し、赤ちゃんと一緒に周囲の景色や自然を楽しんでみましょう。
「風が気持ちいいね」と声をかけたり、「あっ鳥の声が聞こえるね!」と気づいたことを伝えたりすると、自然に興味を持つきっかけになるかもしれません。
また、「大きいお兄ちゃんがボールで遊んでいるね」「あの子、縄跳び上手だね」などと、周りの子どもたちの遊びにふれながら話すのもよいですね。
なにより、ママとパパが笑顔でお散歩していると楽しさが伝わり、赤ちゃんにとっても素敵な思い出になるでしょう。
芝生の上でゴロゴロ・抱っこで自然観察
芝生の上にレジャーシートを広げて、赤ちゃんと一緒にゴロゴロしてみましょう。
芝生の感触が新鮮で「あー」「うー」など楽しくおしゃべりする姿が見られるかもしれません。
また、赤ちゃんを抱っこして周りの木々や花を一緒に見たり、虫を探したりすると、自然への興味を引き出すきっかけになりそうです。
「これはチューリップという名前のお花だよ」「ありさん、どこに行くのかな?」など、身近な自然を言葉で伝えると、語彙力を育むことにもつながるでしょう。
音・風・光など五感を使った刺激体験
公園は、音や風、太陽の光といった自然の刺激を受けられる場でしょう。
風によって木々が揺れる音や太陽の光などを感じると、赤ちゃんの好奇心を引き出し、自然の中で過ごす楽しさを伝えられそうです。
また、遊具で遊ぶときにも五感を活用した体験が広がります。赤ちゃんでも楽しめるものとしては、バネがやさしく揺れる動物型の乗り物やブランコなどがあるでしょう。
赤ちゃんを抱っこしてママやパパが一緒に乗ると、遊具で遊ぶ楽しさを感じてもらえるかもしれません。「ゆらゆらして楽しいね」などと気づいたことを、伝えられるとよいですね。
また、公園から帰宅した後は、その日の出来事を話してみましょう。
公園で出会った花や虫、太陽のあたたかさなどを思い出してもらうために、エピソードに合わせた絵本の読み聞かせなどを楽しむのもおすすめです。
一緒に公園で面白かったことやうれしかったことを振り返ると、かわいい笑顔が見られそうですね。
まとめ
0歳児との公園デビューは、赤ちゃんの発達や体調に合わせたタイミングで、無理のない範囲で始めるのが大切です。
生後3カ月頃から少しずつ外の空気や自然にふれ、1歳前後には歩く楽しさを感じられる公園などを選ぶとより充実した時間が過ごせそうです。
事前の下調べや持ち物の準備を丁寧に行うことで、安心して公園デビューを楽しめるでしょう。
赤ちゃんと一緒に季節を感じ、自然の音や風、光を感じながら親子で素敵な思い出をつくれるとよいですね。
旭川市豊岡にある小規模保育園「ふたばの庭」では遊びは学びだと考えています。第2の家のような感覚で子どもたちに合わせた遊びから、成長をサポートしています。
自分たちで作り上げる園庭は「ふたばの庭」の自慢ポイントです。
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