お子さんが0歳のうちから、早めに知育遊びを取り入れたいと考えている保護者の方もいるでしょう。とはいえ、まだ生まれて間もない赤ちゃんと知育遊びをすることは可能なのでしょうか。
今回は、北海道旭川市豊岡にある小規模保育園「ふたばの庭」の保育士が、成長段階に合わせて賢く楽しく成長を促せる0歳児におすすめの知育遊びをご紹介します。
目次
0歳の赤ちゃんに知育は必要?
0歳の赤ちゃんにとって、「知育」という言葉を意識的に取り入れる必要はありません。ただし、赤ちゃんの脳や身体の発達は生まれた瞬間から始まります。
とはいえ、親子の関わりや環境がその後の発達を大きくサポートすることがわかっています。このようなことから、0歳の赤ちゃんの場合は「知育」というよりも、「成長を促す自然な関わり」が重要となるでしょう。
つまり、0歳児の発達において重要なのは、感覚を刺激し、安心感を与えながら五感を育むことです。これが、のちの学びや知的発達の基盤となる可能性があります。具体的には以下のような活動をすると効果的でしょう。
スキンシップで安心感を育む
抱っこやなでるといったスキンシップは、赤ちゃんに安心感を与えてくれます。この安心感が脳の発達に繋がるでしょう。たとえば、「いい子だね」と優しく声をかけるだけで、情緒の安定や言葉の基盤が育まれていくことが期待されています。
視覚や聴覚を楽しませる
赤ちゃんは親の顔や鮮やかな色、優しい音を好む傾向があります。そのため、モビールを見せたり、「いないいないばあ」をしたりすることで視覚や聴覚を刺激することができるでしょう。
身体を自由に動かす環境を用意する
赤ちゃんが手足を自由に動かせる環境を作ることは、身体の発達に繋がります。プレイマットや柔らかいおもちゃを使い、自分の身体を動かす楽しさを感じさせられるような環境を用意しましょう。
たくさん話しかけて言葉の基礎を作る
赤ちゃんと関わる中で、「お外は晴れてるね」「これがおむつだよ」と日常の言葉で話しかけてみるのもよいでしょう。たとえ話している言葉の意味がわからなくても、親の声を聞くことで赤ちゃんのコミュニケーションの土台が育まれていくことが期待できます。
ねんね期の0歳児におすすめの知育遊び
ねんね期とは、まだ自分で動き回ることのできない時期のことであり、一般的には生後0か月から4、5か月くらいの赤ちゃんのことを指します。この時期の0歳児におすすめの知育遊びをご紹介します。
ガラガラや音の出るおもちゃを鳴らす
赤ちゃんの耳元や少し離れた場所で、ガラガラや優しい音のするおもちゃを鳴らしてみましょう。この遊びは、赤ちゃんが音のする方向を探そうとする動きを引き出してくれます。
これにより、聴覚の発達が促されるとともに、注意力や追視(目で物を追う能力)も育まれていくでしょう。シンプルな遊びですが、赤ちゃんの感覚発達には非常に効果的です。
赤ちゃん用のモビールや明るい色のおもちゃを見せる
ベビーベッドや布団の上にモビールを吊るしたり、赤ちゃんの視線が届く場所に明るい色やコントラストの強いおもちゃを置いてみましょう。
この時期、赤ちゃんの視覚はまだぼんやりとしていますが、白黒や赤などはっきりした色や形に興味を持つことがあります。モビールをゆっくり動かすことで、赤ちゃんが視線で追いかけるようになるため、視覚と集中力が発達する効果が期待できるかもしれません。
おすわり期の0歳児におすすめの知育遊び
おすわり期とは、赤ちゃんが筋力が発達し、おすわりができるようになる時期のことです。月齢でいうと、生後5、6か月から9か月くらいでしょう。続いては、この時期の0歳児におすすめの知育遊びをご紹介します。
カラフルな積み木やリングのおもちゃを渡す
赤ちゃんの目の前にカラフルな積み木やリング状のおもちゃを置き、手で掴んだり倒したりする遊びを促してみましょう。
この遊びは手指の器用さを高めてくれるとともに、物を掴む力や手と目の協調性を育みます。特にカラフルなおもちゃは視覚の刺激になり、色の違いに興味を持つきっかけにもなるでしょう。
鏡で赤ちゃん本人の顔を移してみる
赤ちゃんの目の前に安全な赤ちゃん用の鏡を置き、鏡に映った自分の顔を見せてあげましょう。赤ちゃんは鏡の中に写る顔に興味を持ち、じっと見たり手を伸ばしたりするはずです。
この遊びは自己認識の初期段階を刺激し、社会性の発達を助けてくれる効果が期待できます。また、親子で鏡を見ながら遊ぶことで、顔の表情に対する興味も育まれていくでしょう。
ハイハイ期の0歳児におすすめの知育遊び
ハイハイ期とは、赤ちゃんがハイハイをする時期を指します。一般的には、生後8~10か月頃が目安といえます。この時期の0歳児におすすめの知育遊びをご紹介します。
おもちゃや物を追いかけてもらう
転がるボールや動くおもちゃを床に置き、赤ちゃんがハイハイで追いかけるように誘導してみましょう。
この遊びでは、赤ちゃんが興味のあるものを追う過程で、空間認識能力や運動能力が向上することが期待できます。また、ボールを転がす際に声をかけると、親子のコミュニケーションも深まっていくでしょう。
絵本を見ながら声を出してみる
大きくてカラフルな絵本を開き、絵を指さしながら「ワンワン」「ニャー」と動物の鳴き声を真似たり、簡単な言葉で話しかけてみたりします。
赤ちゃんは視覚的な刺激を受けるとともに、言葉の音やリズムを自然と学んでいくでしょう。この遊びは、言語発達の初期段階に非常に役立つことが期待されています。
つかまり立ち期の0歳児におすすめの知育遊び
つかまり立ち期とは、赤ちゃんが人や家具などに捕まって立つ動作ができるようになる時期のことです。月齢的には、生後8~11か月くらいの子が該当するようです。この時期の0歳児におすすめの知育遊びをご紹介します。
つかめるおもちゃを用意して入れたり出したりする
大きめのボールやブロックを用意し、箱やかごに入れたり出したりする遊びをするといいかもしれません。
赤ちゃんが指先や腕を使う動作を繰り返すことで、手先の器用さや問題解決能力が育まれていくでしょう。また、「入れる」「出す」といった動詞の概念を学ぶきっかけにもなりますよ。
手押し車や乗り物おもちゃを使用する
つかまり立ちが安定してきたら、赤ちゃんが押して歩ける手押し車や乗り物おもちゃを使って遊んでみるとよいでしょう。
この遊びは足腰の筋力を鍛え、バランス感覚や移動能力の向上に役立つことが期待できます。また、歩くことへの自信をつけることもできるでしょう。
まとめ
今回は、成長段階に合わせて賢く楽しく成長を促せる0歳児におすすめの知育遊びを紹介しました。赤ちゃんの発達段階に合わせた遊びを楽しむことで、身体や心の成長をサポートすることができるでしょう。
たとえシンプルな遊びでも、赤ちゃんにとっては大切な経験となりますので、親子で楽しい時間を過ごしてくださいね。
「ふたばの庭」は、北海道旭川市豊岡にある小規模保育園です。私たちの強みは、第2の家のような感覚で子どもたちに安心感を提供できる環境や関わりがあることです。
発達に合わせた遊びこめるこだわりの園庭が自慢です。保育園見学も受け付けているので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。
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