学校法人旭川中央学園 旭川ふたば幼稚園学校法人旭川中央学園小規模保育園ふたばの庭

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2歳児でも安心!落ち葉遊びの始め方|保育士が教える季節の自然遊び

2歳児でも安心!落ち葉遊びの始め方|保育士が教える季節の自然遊び

2歳児は、遊びの幅が広がり「自分でやりたい!」という気持ちが育つ時期。秋の落ち葉遊びは、そんな2歳児の豊かな想像力や言葉のやり取りを育む絶好の機会となるでしょう。

今回は、北海道旭川市豊岡にある小規模保育園「ふたばの庭」の保育士が、2歳児にぴったりな落ち葉遊びアイデアや安全のための配慮、イヤイヤ期への対応まで詳しく紹介します。親子で秋の自然を思いっきり楽しみ、心温まる思い出をつくってみてくださいね。

落ち葉遊びは2歳児にぴったり!その理由とは

2歳児は、身体能力が格段に向上し、会話の量も増え、「自分でやりたい!」という強い気持ち(自立心)が芽生える時期です。

落ち葉遊びは、五感の刺激に加え、この時期に伸びる想像力や社会性を育むきっかけになるでしょう。

ここでは、2歳児が落ち葉遊びを通してどんな力を育めるのかを紹介します。

自然の中で五感を育てるチャンス

公園や園庭で色づいた落ち葉にふれることは、2歳児の五感を豊かに刺激する貴重な機会です。

鮮やかな赤や黄色を見て「きれいだね」と色の違いに気づいたり、踏んで「カサカサ」「パリパリ」という音を聞いて聴覚を楽しんだりできます。

また、葉っぱの硬さ、湿った感触、木のにおいなど、自然のさまざまな刺激にふれることで、感覚の発達を促してくれるでしょう。

自分で考えて動ける時期だからこそ楽しい

2歳児は、行動範囲が広がり、自分で選んで行動する楽しさを知り始める時期です。

落ち葉の山を見つけると、自ら走り寄って踏んでみたり、しゃがんでじっと葉を観察したりと、自分の意思で遊びを見つける姿が見られるでしょう。

葉っぱを集めたり、運んだり、投げたりといった活動は、全身を使ったダイナミックな運動につながります。

自分の「やりたい」という気持ちを大切にしながら、好奇心いっぱいに遊ぶことで、自立心や探索意欲を育むことができるでしょう。

季節の記憶を親子で共有できる

色づいた落ち葉が舞い散る様子は、「秋が来たんだ」という季節の変化を伝えてくれるでしょう。

また、落ち葉遊びを通して、一緒に「この葉っぱ、太陽みたいに赤だね!」「カサカサ音がして楽しいね」などと言葉を交わしながら、五感で感じる時間を大切にできるとよいですね。

秋の季節を感じられる思い出をつくり、季節の移り変わりを子どもと一緒に楽しみましょう。

安心して遊ぶために|2歳児の落ち葉遊びで気をつけたいこと

好奇心いっぱいの2歳児が落ち葉遊びを楽しむ際には、ちょっとした怪我や思わぬトラブルを防ぐために、安全への意識を大人も共有しておきたいですね。

ここからは、落ち葉遊びを安全に楽しむための準備や、見守りのポイントを詳しく見ていきましょう。

誤飲・アレルギー・虫刺されへの配慮

2歳児は手に持ったものを遊びの延長で口に入れてしまうこともあります。

落ち葉遊びをする際は、木の実や小石などの口に入るサイズのものが混ざっていないか、大人が事前にチェックしておきましょう。

また、肌が敏感な子どもは、葉の樹液や刺激でかぶれることがありますので、長袖や長ズボンで肌の露出を減らすことを意識することが大切です。

また、落ち葉の下や茂みには虫が潜んでいることもあるため、虫よけスプレーを使用するなど、遊ぶ前後のチェックを怠らないようにしましょう。

服装と持ち物の目安

活発に動く2歳児が快適に遊べるよう、以下の服装と持ち物を用意しましょう。

  • 動きやすく、汚れても良い服
  • 帽子(日差しや頭を守るため)
  • アウター(カーディガンやウィンドブレーカーなど、体温調節しやすいもの)
  • 着替え一式(トップス、ボトムス、下着、靴下)
  • 手拭きタオル・おしりふき
  • 飲み物(水やお茶など

寒さを感じやすくなる季節のため、防寒対策も大切にしましょう。

外遊びの時間帯と場所選び

2歳児が落ち葉遊びに夢中になって楽しめるように、以下のようなポイントを意識して、時間帯と場所選びを工夫しましょう。

【集中できる時間を選ぶ】 

午前中や昼食・昼寝の後など、子どもが機嫌が良く、エネルギーがある時間帯を選びましょう。寒すぎる時間や夕方で気分が不安定になる時間帯は避けて、無理なく楽しむことが大切です。

【場所は探索のしやすさで選ぶ】 

車や自転車の通行が少ない、安全に見守れる公園や広場などを選びましょう。

特に、落ち葉がたくさん積もっていて、走り回ってカサカサ音を楽しめる場所や、ごっこ遊びに使いやすい木の切り株などがある場所がおすすめです。

【疲れる前に切り上げる】 

2歳児は遊びに集中すると疲れを忘れがちです。ぐずり始める前に切り上げられるよう、大人が時間を意識して見守りましょう。

落ち葉の選び方と安全チェックポイント

落ち葉遊びを始める前に、以下のポイントをチェックし、安全にふれられる葉を選びましょう。

  • 葉の状態をチェックする

拾う葉は、湿っていない、乾燥していてパリパリした落ち葉を選びます。腐りかけていたり、カビが生えていたりする葉は避けましょう。

  • 付着物を確認する
    葉の裏側に虫の卵や糞、樹液が付いていないかの確認が必要です。
  • 鋭利なものや枝を除去する
    落ち葉の中に尖った枝や小石、ガラス片などが混ざっていないか、大人が手で掻き分けてチェックしておきましょう。

遊びの前後にやっておきたいこと

安全に配慮して遊ぶためには、事前の準備と遊んだ後の確認が大切です。

【遊びの前の準備】

遊びを始める前に、子どもの服装に緩みがないかを確認し、虫刺されスプレーなどもかけることを忘れないようにしましょう。

【遊びの後のケア】

遊びの後は、服の中に虫がいないか、肌に虫刺されがないか全身をチェックしましょう。

また、土や葉にふれた手足や口元を清潔にするため、必ず石鹸で手を洗い、うがいをすることも大切です。

家に上がる前には、服やカバンに落ち葉や虫が付いていないか、確認するとよいでしょう。

「イヤイヤ期」でも楽しめる工夫

2歳児特有の「イヤイヤ期」は、子どもの「自分で決めたい」「自分でやりたい」という自立心や自己主張できる力が養われている証でしょう。

遊びの中で子どもの気持ちを尊重する工夫ができるとよいですね。

例えば、「赤い葉っぱと黄色い葉っぱ、どっちを拾う?」「葉っぱを投げる?それとも集める?」など、子どもが自分で選べるように促すことで、自分で決めたという経験が満足感につながるでしょう。

また、遊びを切り上げるときは、無理に引っ張らずに「あと3枚拾ったらおしまいね」などと、終わりの見通しを伝えることが大切です。

遊びたい気持ちが残っていても、やめたくないときには、「もっとやりたい気持ちがあるんだね」と共感し、子どもの気持ちを言葉にすることを意識しましょう。

歩き回る子どもへの安全配慮

好奇心いっぱいに動き回り、夢中になると周りが見えなくなることもあるため、安全に配慮しましょう。

まず、子どもが立ち入りそうな水たまりや車道近く、深い茂みなど危険な場所を事前に把握し、近づかないように見守ることが大切です。

また、「そっちは危ないよ」「ここで止まろうね」など、具体的な言葉で危険を伝えましょう。

 

保育士おすすめ!2歳児が楽しめる落ち葉遊びアイデア

ここでは、落ち葉の特性を活かしながら、2歳児の協調性や運動能力などを育める、おすすめの遊びを紹介します。

落ち葉でお料理ごっこ

落ち葉を食材や調味料に見立てて、ごっこ遊びを楽しみましょう。

落ち葉を「ラーメンの麺」や「ハンバーグの具」に見立てて、お皿に乗せたり混ぜたりする活動が見られそうです。

小さなバケツや空き容器を鍋やフライパンに見立て、「まぜまぜするよ」「はい、どうぞ」などと親子でやり取りすることで、言葉の発達と模倣遊びの楽しさを味わうことができるでしょう。

落ち葉の色分け・分類遊び

色や形が異なる落ち葉をたくさん集めて、分類する遊びを楽しみましょう。

「赤の葉っぱをこっちに集めよう」「大きい葉っぱだけを拾ってみよう」などと声をかけると、子どもは分類や仕分けの作業に熱中しそうです。

これは、色や形を認識する力や、物事を整理する思考力を育むことにつながります。遊びを通して、自然と図形や色の概念にふれることができるでしょう。

落ち葉のかくれんぼゲーム

広い場所に落ち葉を集めて山を作り、その落ち葉の中に小さな宝物(どんぐりや石など)を隠して探すゲームです。

宝物を見つけた喜びや、隠されたものを見つけ出す探求心を刺激します。

子どもが隠す側になって、大人がオーバーに探してみせることで、親子のコミュニケーションが深まり、遊びへの意欲を高めることができるでしょう。

落ち葉のリレー・運び遊び

落ち葉をバケツや袋にたくさん集め、それを特定の場所まで運ぶリレー遊びです。

「あそこまで運んでみよう」と目標を提示することで、子どもは目的意識を持って全身を使い、運動能力を養うことができます。

親と協力して運んだり、競争したりする中で、ルールを理解する力や協調性を育むことにつながるでしょう。

落ち葉でお面・帽子づくり

拾ってきた大きな落ち葉を使い、お面や帽子に見立てた製作遊びを楽しみましょう。

落ち葉を顔に当てて「ガオー」と動物の真似をしたり、頭に乗せて「〇〇ちゃんの帽子だよ」と声をかけたりすることで、想像力や表現力を伸ばすことができそうです。

落ち葉に穴を開けて目や口に見立てたり、セロテープで大きな葉同士を繋げたりして、親子で製作を楽しむことができるでしょう。

室内でもできる!落ち葉遊びのアレンジ方法

落ち葉遊びは外で楽しむ活動が中心ですが、雨の日や寒さが厳しい日は、お部屋の中でも楽しむことができます。ここでは、2歳児の室内でのアレンジアイデアを3つ紹介します。

落ち葉の写真立て

落ち葉を使い、画用紙や厚紙でつくったフレームの縁に、写真立てを作りましょう。

のりのベタベタした感触や、落ち葉のザラザラした触感を楽しみながら、指先を細かく使う活動で、集中力を高めることができます。

色や形の違う落ち葉を並べることで、自分だけのオリジナルのフレームが完成します。写真立てに、落ち葉遊びのときの写真を飾ると思い出になりますね。

落ち葉のフロッタージュ(こすり出し)

画用紙の下に落ち葉を置き、上から色鉛筆やクレヨンでこすり出して、葉っぱの模様を写し取る遊びです。

紙に葉脈の模様が浮かび上がる様子は、2歳児にとって大きな驚きと発見になるでしょう。

手の力の入れ具合を調整する必要があるため、指先のコントロールや集中力を養うことにつながります。さまざまな色のクレヨンで試すことで、色への興味も深まるでしょう。

落ち葉の「お店屋さんごっこ」

落ち葉をお金や商品に見立て、親子で役割を決めてお店屋さんごっこを楽しみましょう。

落ち葉を「いらっしゃいませ!」と言って渡したり、落ち葉のお金を「はい、どうぞ」と受け取ったりして、遊びを広げていきます。

落ち葉を数枚重ねた「特製ハンバーグ」や小さな小枝と組み合わせて「焼き鳥」に見立てるなど、素材を組み合わせてみるとよいですね。

どんぐりや松ぼっくりなども取り入れて、秋の季節ならではのお店屋さんごっこを楽しみましょう。

 

まとめ

落ち葉遊びは、秋の訪れを感じながら、2歳児の想像力やコミュニケーション能力などを豊かに育む遊びです。

ごっこ遊びや製作遊びなどを通して、子ども自身が「こうしたい!」と遊びを発展させていく姿を、温かく見守ることができたら素敵ですね。

誤飲や虫刺され、怪我への配慮は大切ですが、事前の準備があれば、親子で安心して季節の自然を満喫することができるでしょう。

雨の日の場合は、室内で楽しめる遊びも取り入れて、親子で秋の思い出を作ってみてくださいね。

「ふたばの庭」は、北海道旭川市豊岡にある小規模保育園です。私たちの強みは、第2の家のような感覚で子どもたちに安心感を提供できる環境や関わりがあることです。

発達に合わせた遊び込めるこだわりの園庭が自慢です。保育園見学も受け付けているので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいね。

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連携施設の旭川ふたば幼稚園では月に一度就園前のお子さんを対象にした園開放事業として「ふたばっこらんど」を開催しています。対象は、幼稚園に入園していないお子様で、年齢制限はありません。

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