
2歳児と一緒に公園に出かけた時「どんな遊びをしようかな?」と迷うことはありませんか。子どもと楽しい時間を過ごしたいけれど、どのように遊べばよいのかわからない方もいるかもしれません。
今回は、北海道旭川市豊岡にある小規模保育園「ふたばの庭」の保育士が、2歳児の公園遊びの方法や安全への配慮、事前に準備するアイテムなどを解説します。お子さんとの公園遊びの時間を楽しむためのヒントにしてみてくださいね。
目次
2歳児が楽しめる公園遊び5選

よちよち歩きからしっかりとした足取りへと成長を感じられる2歳頃。
好奇心がぐんと広がり、身体を動かすことがますます楽しくなる時期です。自我が芽生え、「やってみたい」と思える遊びが増える頃かもしれません。
どのような遊びを楽しめばよいのかと考える保護者の方もいるでしょう。
ここからは、2歳児が楽しめる公園遊びを5つ紹介します。
葉っぱで「アート」を楽しもう
色や形がさまざまな葉っぱを拾い集めて、アート遊びにチャレンジしてみましょう。公園で見つけた自然素材を組み合わせるだけで、世界にひとつだけの作品が生まれます。
葉っぱに穴をあけてお面にしたり並べて模様を作ったり、遊び方は無限大。子どもの自由な発想を大切にすることで、表現力や思考力を養うことができます。
自宅に持ち帰り、葉っぱを画用紙に貼って絵を描いてもよいですね。自然遊びから創作活動に発展させることで、自然物に触れる楽しさを感じてもらえそうです。
なお、植物の中にはトゲが付いた葉っぱや茎があるので、まずは大人が安全な植物なのかを確認してから、遊ぶことも大切です。
虫めがねの世界を楽しんで
草むらや木の根元をのぞくと、小さな虫たちの世界が広がっています。「どこにいるかな?」と一緒に探す時間は、親子のやりとりも豊かにしてくれるでしょう。
ありやダンゴムシ、テントウムシなどさまざまな虫を観察すると、面白い発見がありそうです。
お子さんが虫が苦手な場合は、まず観察を楽しむとよいでしょう。虫めがねを使えば探検気分も高まり、「何を運んでるんだろう?」「おうちどこなのかな」と興味が膨らみそうですね。
毒をもつ危険な虫もいるので、触るときは十分注意しましょう。苦手な子は無理せず観察だけにとどめ、嫌がる場合はすぐに違う遊びに切り替えることもポイントです。
親子の触れ合い&リズム遊びを楽しもう
公園での遊びは親子のスキンシップにもぴったりです。
たとえば、親子で「抱っこおさんぽ」をしてみましょう。子どもを抱っこしたりおんぶしたりして、ゆっくり歩きながら周りの自然を感じる時間を楽しみます。
また、リズム遊びを楽しみましょう。歌を歌ったり手拍子に合わせてジャンプしたりすることで、身体全体でリズムを感じられそうです。
自宅では家事に追われてなかなか子どもと向き合う時間が取れない保護者の方もいるかもしれません。
安全に配慮しながら、親子でたっぷり触れ合う時間を作ってみてくださいね。
簡単なルールのあるゲームに挑戦しよう
簡単なルールのある遊びを取り入れると子どもと楽しい時間を過ごせそうです。
例えば「しっぽ取りゲーム」は、腰に布をつけて相手のしっぽを取るだけのシンプルな遊びです。「ママのしっぽ取ってみてね」などと話しながら、追いかけっこを楽しみ、しっぽを取る際は手を添えて、やり方を伝えるとよいでしょう。
また、「ボールシュートゲーム」もおすすめです。ママやパパが手を組んで丸をつくり、そこにボールを投げ入れてもらいましょう。
手の組み方を変えて大きくしたり小さくしたりしてアレンジしながら楽しむとよいですね。
ボールは柔らかい素材のものを選び、遊ぶ場所は周囲の安全を確認し、転倒に注意しながら楽しみましょう。
砂場遊びで想像力を育もう
子どもたちの想像力を培う遊び場としてぴったりな「砂場」。
バケツやスコップを使いながら、お山を作ったり穴を掘ったり、自由に形を変えてみましょう。
また、水を混ぜて感触を楽しむことで、砂の形や感触が変化していく様子を楽しめます。
親子で一緒にお城を作るなどの簡単なテーマを設定すると、言葉のやり取りも増え、語彙力アップにもつながるでしょう。
また、風が強い日は砂が目に入りやすいので遊びは控えるとよさそうです。口に入らないように傍で見守りながら一緒に楽しみましょう。
遊具のある公園とない公園、それぞれの楽しみ方

公園には滑り台やブランコなど遊具が充実している場所もあれば、遊具がなく、自然が広がる場所もあるでしょう。
それぞれの公園の特徴を活かしながら、2歳児の発達段階に合った遊びを取り入れてみましょう。
遊具がある公園
すべり台やブランコ、トンネル遊具など公園にはさまざまな遊具があるでしょう。
親子で一緒に遊具を使い、身体を動かしてみるとよいですね。
すべり台では後ろから支えたり、手をつないでトンネルの中をくぐったりするとワクワク感が楽しめそうですね。
遊具を使った遊びは、運動能力だけでなく、順番を待つなど社会性を育む練習にもなります。最初はルールがわからなくても「じゅんばんこだよ」と何度も伝えることで、少しずつ理解できるようになるでしょう。
また、遊具は年齢制限や使用方法を確認し、安全を優先しましょう。すべり台での支え方やブランコの揺らし方にも注意が必要です。転倒や衝突を防ぐため、周囲の状況にも気を配ることが大切です。
遊具がない公園
遊具がない公園では、広いスペースや自然の地形を活かした遊びを楽しむとよいでしょう。2歳児は身体の動きが活発になり、走ったり跳んだりする力がついてくるので、芝生の上で自由に動き回るだけでも楽しい時間になりそうです。
草の感触や木の根元の凸凹を歩くことで、足裏の感覚やバランス感覚が自然と育まれるでしょう。小さな段差の上り下りに挑戦することで、筋力や運動神経も伸ばせそうです。
「まてまて」と追いかけっこしたり落ち葉や小枝を集めて並べたりと、自然に触れながら集中力や想像力を育てるよい機会にしましょう。
2歳児と公園に行く前の準備と持ち物チェックリスト

2歳児は歩行が安定し、好奇心旺盛で活発に動き回る時期かもしれません。
安心して公園遊びを楽しめるように、事前準備をしっかり整えてお出かけしましょう。
必須アイテム(飲み物・おやつ・トイレグッズなど)
公園遊びに出かけるための必須アイテムをまとめました。
- 予備の着替え(上下2組ほど)
- 水分補給用の飲み物(水筒やマグ)
- 手づかみしやすいおやつ
- ビニール袋(汚れ物やゴミ入れ用)
- 帽子
- 絆創膏や虫刺され薬などの応急セット
- 遊び道具(砂場セット・ボールなど)
公園で遊ぶ際、思わぬタイミングでお腹が空いたり、転んだりする場面があるかもしれません。
必要なものをしっかり備えておけば、アクシデントにも落ち着いて対応することができるでしょう。
また、忘れ物がないかチェックリストを確認してから出かけると、安心です。
服装と日差し・虫除け対策のポイント
公園で過ごす時間を心地よくするためには、服装や外の環境への対策が大切です。動きやすさに加え、紫外線や虫から肌を守る準備をしておくと安心です。
必要なアイテムをまとめました。
- 動きやすく脱ぎ着しやすい服装(長袖・長ズボンで虫よけにも配慮)
- 帽子
- 肌に優しい日焼け止め
- 虫除けスプレー(子ども用)
トイレトレーニングが進んでいる場合は、脱ぎ着しやすい服を選ぶこともポイントです。
なお、日焼け防止のために「保湿」→「日焼け止め」→「虫よけ」の順番で肌をケアすると効果的なようです。
帰宅後は、体調の変化にも気を配り、少しでもいつもと違う様子が見られたら、熱を測ったり、十分に水分をとれているか確認したりすることが大切です。
あると便利なプラスαアイテム(シート・タオルなど)
公園遊びをより快適にするために、あると便利なアイテムを紹介します。
- レジャーシート
- タオルやガーゼ
- おむつ替えマット
- ベビーカー用のシート
- 折りたたみテント
折り畳みテントがあると、日差しや風よけに便利で、休憩しやすいでしょう。
また、折りたたみの小型イスや携帯用の簡易テーブルがあると、休憩時に親もゆったり過ごせるでしょう。車の中に常備しておくと、活用しやすいかもしれません。
まとめ
2歳児は歩くのが安定し、自分で走ったり探索したりするため、遊びの幅が広がります。公園の遊具や自然の中でのさまざまな体験を通して、想像力や運動能力を養いましょう。
事前に遊び道具や飲み物、着替えを準備し、日差しや虫よけ対策をしっかり行うことで、安心してお出かけできます。
安全に過ごせるようにそばで見守りつつ、親子で笑顔あふれる時間を楽しめるとよいですね。
旭川市豊岡にある小規模保育園「ふたばの庭」では遊びは学びだと考えています。第2の家のような感覚で子どもたちに合わせた遊びから、成長をサポートしています。
自分たちで作り上げる園庭は「ふたばの庭」の自慢ポイントです。
保育園見学も行っているので、お気軽にお問合せくださいね!
見学予約はこちら
連携施設の旭川ふたば幼稚園では月に一度就園前のお子さんを対象にした園開放事業として「ふたばっこらんど」を開催しています。
対象は、幼稚園に入園していないお子さんで、年齢制限はありません。
園庭遊びやごっこ遊び、製作など日程によって体験できる内容が異なるため、興味のある内容がございましたらお気軽にご参加ください。
「園開放」について