
1歳児になると少しずつ歩き始め、さまざまな公園遊びを楽しめる時期かもしれません。子どもの成長に合わせた遊びや工夫を取り入れ、親子で楽しい時間を過ごしましょう。
今回は、北海道旭川市豊岡にある小規模保育園「ふたばの庭」の保育士が、1歳児の公園遊びの方法や安全に過ごすための工夫、事前に準備することなどを解説します。お子さんとの公園遊びをより楽しむための参考にしてみてくださいね。
目次
1歳児が楽しめる公園遊び5選【安全第一】

1歳児頃の歩き始めは行動範囲が広がり、公園で楽しめる遊びも増える時期です。
しかし、まだ身体の動きが不安定なため、安全への配慮を心がけましょう。無理なく、子どもが楽しめる遊びを選ぶことが重要です。
ここからは、1歳児にぴったりな公園遊びを5つ紹介します。
芝生でハイハイ&よちよち歩き
芝生はやわらかな地面なので、転んでも衝撃を受けにくく、ハイハイやよちよち歩きの練習にぴったりです。
転んでも痛みが少ないため、何度も挑戦することができるでしょう。
ただし、芝生の上には危険物が落ちていることもあるため、周囲をしっかり確認し、子どもが口に入れる前に取り除くことが大切です。
保護者の方が傍で見守りながら、敷物を敷いてハイハイスペースを作ったり手をつないで歩く練習をしたりと、スキンシップを楽しみながら遊んでみましょう。
落ち葉や石・枝で自然と触れ合う
公園をお散歩する中で見かける落ち葉や小石、枝などに興味を示すこともあるでしょう。
落ち葉を集めてみたり枝を拾ったり「これはなんだろう?」と手で触れて感触を確かめる場面もありそうですね。
子どもの発見を見守りながら「面白い形をしているね」「きれいな石だね」と声をかけると、子どもの好奇心を育むことができるでしょう。
ただし、枝の先が鋭かったり、石が大きすぎたりすることもあるので、保護者の目が届く範囲で安全に楽しみましょう。
小さな滑り台・ブランコデビューの目安
1歳児になると滑り台やブランコなどさまざまな遊具を楽しめるようになりますが、それぞれのお子さんの発達段階を考慮したうえで遊ぶことが大切です。
- 小さな滑り台デビューの目安
1歳半頃から、保護者がしっかりサポートしながら使い始めるとよいでしょう。滑り台は高さが低く、滑り降りるスピードも穏やかなものを選ぶと安心です。
最初は保護者が一緒に滑ったり手を引いたりしながら、子どもが滑り台に慣れるようにサポートしましょう。
また、滑り台を使う際には周囲の安全も確認が大切です。子どもが滑り降りた後、速やかに次の子が滑る準備ができるよう、滑り台の下のスペースを確保しておくことが安心です。
お子さんが何度も繰り返し遊びたくなる時期でもあるため、転倒や衝突が起きないように気をつけて見守りましょう。
- ブランコデビューの目安
お座りが安定すると、少しずつブランコを楽しめるタイミングかもしれません。
初めてブランコを使う際には、保護者がしっかりサポートし、最初は軽く揺れる程度から始めるとよさそうです。バランスを取ることが難しいため、しっかり後ろで支えることが大切です。
1歳半前後になると、首や身体がしっかりしてきて、揺れに対応しやすくなるでしょう。お子さんの表情を見ながら「風が気持ちいいね」などと楽しさを感じられるように声をかけるとよいですね。
砂場での感触遊び
砂場で砂をさわったり足で踏んだりしながら、感触を楽しんでみましょう。バケツやシャベルで砂をすくうと手先の器用さを育むこともできます。
ただ、砂が目や口に入らないように傍でしっかり見守ることが大切です。トンネルやおやまづくりなどをして、子どもと砂遊びの楽しさを感じられる時間になるとよいですね。
親子でできるリズム遊びや追いかけっこ
公園の広々とした空間は、身体を自由に動かしたり声を出したりとさまざまな遊びを楽しめます。
親子でリズム遊びを楽しむこともおすすめです。
たとえば、芝生の上に座って「ポンポン」と手をたたいたり、「トントン」と足踏みをしたりすると、子どもが興味を持ってくれるかもしれません。
また、よちよち歩きが安定してきたら、芝生の上で追いかけっこを取り入れてみるのもよいでしょう。大人が子どもの後ろを歩きながら「まてまて~」と声をかけるだけで、お子さんにとっては楽しい遊びになります。転んでも安心な場所を選びながら、触れ合いの時間を楽しみましょう。
遊具のある公園と無い公園、それぞれの楽しみ方

公園には、滑り台やブランコなどの遊具がそろっている場所もあれば、芝生や自然のままの広場が広がるだけの場所もあります。遊具がなくても、親子でたっぷり楽しめる遊びはたくさんあります。
それぞれの公園の特徴を活かして、1歳児の発達に合った遊びを取り入れてみましょう。
遊具がある公園
滑り台やブランコだけでなく、公園にはさまざまな遊具があります。1歳児の場合、無理なく遊べる遊具を見つけて、保護者と一緒に楽しむことがポイントです。
たとえば、スプリング遊具(動物の形などに乗って前後に揺れるタイプ)は、低年齢の子が楽しめます。
お座りが安定しているお子さんであれば、保護者の方が身体を支えながら挑戦できるでしょう。
また、手すりのついた低めの平均台を見つけたら、手をつないで上を歩いてみるのもおすすめです。バランス感覚が少しずつ育ち、ゆっくりでも自分の足で歩ききったときには、達成感を味わえるかもしれません。
遊具の特徴を活かしながら、無理のない範囲で楽しむと、外遊びがより豊かな時間になるでしょう。
遊具がない公園
遊具がない公園では、自然の地形や広いスペースを活かして遊んでみましょう。
たとえば、土や砂利の地面があれば、足元の感触に興味を持つ1歳児が多いでしょう。柔らかな土の感触やざらざらした小石に触れる楽しさを感じられそうです。
また、少し高い場所や段差を登り下りすると、足の力やバランス感覚を育むことができそうです。
また、自宅から小さなボールを持参し、キャッチボールを楽しむのもよいですね。ボールを転がしたり投げたりしながら、全身を使って遊ぶ練習になりそうです。
1歳児と公園に行く前の準備と持ち物チェックリスト
1歳児と公園に行くときは事前に持ち物をしっかりチェックし、安心して楽しい時間を過ごせるようにしましょう。
ここでは、必須アイテムや服装、便利なアイテムをまとめました。
必須アイテム(飲み物・おやつ・おむつなど)
公園に出かける時の必須アイテムをまとめました。
- おむつ
- おしりふき
- 着替え(上下セットで1〜2組)
- 離乳食やおやつ
- 飲み物
- ビニール袋(使用済みおむつやゴミ袋用)
- 帽子
- 応急処置セット(絆創膏や消毒液など)
- お気に入りのおもちゃ
この他に、お砂場セットやボールなどの遊び道具を持っていくのもよいですね。事前にしっかり準備して、ゆったりとしたお出かけを楽しんでください。
服装と日差し・虫除け対策のポイント
1歳児と公園に出かける際、服装や日差し・虫除け対策も重要です。快適に過ごせるような準備をしましょう。
- 通気性のよい服
- 帽子
- 日焼け止め(赤ちゃん用)
- 虫除けスプレー(赤ちゃん用)
- ベビーカー用の日除けシート
日焼け防止のために「保湿」→「日焼け止め」→「虫よけ」の順番で肌をケアすると効果的といわれています。
外出後は子どもの肌をしっかりケアして、体調の変化についても確認しましょう。
あると便利なプラスαアイテム(シート・タオルなど)
公園遊びにあると便利なアイテムをまとめました。
- レジャーシート
- タオルやガーゼ
- 水遊び用のおもちゃ
- おむつ替えマット
- ベビーカー用のシート
- 折りたたみテント
折りたたみテントは、日差しを避けたり、風を防いだりするために活躍します。特に、長時間公園に滞在する場合や休憩したいときに重宝するでしょう。
まとめ
1歳頃は少しずつ歩きはじめ、公園での遊びがより楽しく感じられる時期かもしれません。
遊具や自然の中での体験は、赤ちゃんにとって新しい発見の連続です。
事前に持ち物や服装を準備し、日差しや虫対策をしっかり行うことで、安心して外出できます。
赤ちゃんが快適に過ごせるように安全面に気をつけながら、親子で楽しい時間を過ごせるとよいですね。
旭川市豊岡にある小規模保育園「ふたばの庭」では遊びは学びだと考えています。第2の家のような感覚で子どもたちに合わせた遊びから、成長をサポートしています。
自分たちで作り上げる園庭は「ふたばの庭」の自慢ポイントです。
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対象は、幼稚園に入園していないお子さんで、年齢制限はありません。
園庭遊びやごっこ遊び、製作など日程によって体験できる内容が異なるため、興味のある内容がございましたらお気軽にご参加ください。
